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イノベストの投資論

  • 従来の財務分析では、企業の真の競争上のリスク、潜在価値、将来のパフォーマンスの全体的な展望を捉えることができない。通常、企業価値の75%は、「無形価値」で占められる。
  • 経営の質(Management quality)は、おそらくその無形価値の最たるものであり、企業の競争力、収益性、そして最終的にはその株価のパフォーマンスに影響する最も重要な要因である。
  • 「ESG」課題は、21世紀において最も困難かつ最も複雑な経営課題であり、経営の質と実践能力の試金石として有効である。
  • ESG要因に関するポジショニングおよびパフォーマンスに秀でた企業には、以下の傾向がある。
      > より先見性があり、戦略的
      > 敏捷性、適応性に優れる
      > 全般的な経営力に優れる
      したがって、財務的にもアウトパフォームする可能性が高い。
  • ESG要因は、向こう3〜5年で、企業だけでなく投資家の競争上および財務上の成功のために、今よりも更に重要となる。
  • 最も魅力的な投資ソリューションとは、機関全般におよぶクオリティの高いESG調査と、クラス最高のファンダメンタル分析/定量調査、ポートフォリオ構築、アセットマネージメント能力を兼ね備えたものだといえる。


以上を図で簡略に表したものが、「氷山のバランスシート4要因モデル」である。

*このモデルは、イノベストCEOマシュー・キアナンのThe 11 Commandments of 21st Century Management. New York: Prentice Hall (1995) に初出したものである

財務諸表に現れるのは「過去のパフォーマンス」であり、真の企業価値の25%程度が把握できるに過ぎない(水面上の部分)。水面下に存在する無形価値(インタンジブルズ)が大きな企業は、その結果として水面の上に現れる「将来の財務パフォーマンス」も大きくなると考えられる。この無形価値を測る最も有効な指標がESG要因である。

この新しい競争環境をもたらしているものは何か?

  • 人類の持続可能性の問題が無視できなくなり、社会一般および投資家の間で、ESG課題(特に気候変動問題)に対する認識および関心が劇的に高まっていること
  • ESG課題に関する企業のパフォーマンスに対し、社会および顧客の期待が著しく高まっていること
  • 企業と投資家の両者に対する、新しい強力なESG情報開示およびパフォーマンス要求があること
  • ESGリスクが高い新興市場で、投資的かつ産業的な競争が急速に拡大していること
  • 前例がないほどの情報力、洗練性、コミュニケーション能力、影響力を備えたNGOからの圧力が拡大していること
  • ESG要因が受託者の正統な義務のひとつとされ、これが許容されるだけでなく推奨されるものになってきたこと (マーサー、フレッシュフィールズ報告書)
  • ゴールドマン・サックス、UBS、モルガン・スタンレーなどの証券会社もESGに関心を持ち、その重要性を認識し始めたこと
  • カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)、気候リスクに関する投資家ネットワーク(INCR)、IIGCCなど、ESG課題に関する機関投資家の積極行動主義が劇的に高まっていること
  • ABP、CalPERS、CalSTRS、FRR、PGGM、CPPIBなどの主要公的年金がESGを勘案して具体的なアセット・アロケーションを決定していること

環境面の評価

イノベストが評価を行っている主な環境要因。これらに加え、セクターにより特有の環境要因を追加している


インタンジブルズの評価(環境を除く)

イノベストが評価を行っている主なインタンジブルズ。これらに加え、セクターにより特有の要因を追加している


調査手順

格付けを行う際の調査手順は次の6つに分けられる


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